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日本政策金融公庫は、2008年10月に発足します。
もうこれは皆さん、知っていますよね・・・。
政府は、統合前からできる限り合理化を進める方針です。統合5機関合計に約240箇所ある店舗のうち、07年度から27箇所の統廃合に着手する予定だそうです。
ただ、現時点では未だ“人件費”などの削減策はまとまっていないようで、課題は山積している模様です。もっとも重要なことだとも思うのですが・・・。
統合して一番の課題は“支店”の統廃合でしょう。これをいかにスムーズに効率よく進めないと改革の意味がありません。政府は、移転関連費用として07年度予算案で34億9千万円を計上しています。(これも税金・・・?!)
07年度の予定では、27箇所ですが、別の意見では、3機関(国金、中小公庫、農林公庫)のダブりだけを考えても約80箇所の削減が可能になるそうです。
民間の銀行が統合する際の支店の統廃合の速度はもっと速いです。
たとえば、みずほさんは、1年間で約2割り(110店舗)を削減しています。
まあ、民間と比較してもいけないのかもしれませんが、全然スピードが違いますね。
それと、人員です。これはリストラをしないと全く統合の効果はありません。5機関で約8000人のいると言われています。現段階では、政府は大幅な削減には消極的である、との意見が大半を占めています。
だけど、人件費削減は大きな命題・・・、これとどう取り組むのでしょうか。
それともう一つ。システム統合です。かつてメガバンクが統合した際には、色々とありましたっけ・・・!! システム統合工程も現段階では固まっていない模様。
まだまだ問題はあります。
この5機関は、政策分野ごとに所管する省庁が異なります。よって、統合後の組織を一体化できるのか? これは大きな課題ですね。
また、スタッフの給与の基準も各機関ことなるだろうし・・・、融資の審査基準も異なっているだろうし・・・、本当に課題は山積しています。
私としては、行政や国の偉い方や、現場が混乱して、あたふたするのは、自己責任だと思いますが、融資支援を求める「企業」にしわよせがこないか心配です。
もう統合して「日本政策金融公庫」が発足するのは決まっているのです。あとは、きちんと移行に関する諸問題をお国や行政の偉い方、頭の良い方が、スムーズに解決してくれることを願うばかりです・・・。
日本政策金融公庫は、りそなHDに匹敵するくらいの金融機関になるのです。発足したけど準備が不十分でした・・・なんてことは無いようにお願いしたいものです。
※当原稿は平成19年2月2日に執筆しました。
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